2015年11月20日金曜日

訴訟案件・調停案件について思うこと

訴訟案件・調停案件について思うこと・・・。

数件抱えている訴訟案件、調停案件の意見書作成・・・。
意見書作成はとても勉強になります。
建築基準法、建築基準法施行令、告示等を深ーく理解して、主張をしたり反論をします。

四号建築物*の大半は仕様規定を満たしておらず、争点ではない部分で足を引っ張られることが多々あります。
または、地盤調査の判定や地盤補強設計、プレカット図の部材寸法など、専門家が提案したものを「設計行為」と勘違いして承認してしまい知らずに自分自身の設計行為となっている「建築士」、注意することがたくさんあります。
(このあたりの注意点は構造塾でしつこいくらい説明しています)

訴訟や調停に至る原因としては、
お客様がクレーマーの様な案件、調査を専門としている方がほじくり出すクレーム(のような)案件、そして設計者・施工者が非を認めない案件などなど。

先日作成したのは、工務店(設計・施工者)が非を認めない案件の意見書作成。
住宅が完成し引き渡してみたものの、ビルトインガレージの入り口高さが低くて車が入らない・・。
ワンボックス車じゃありませんよ、軽自動車。
明らかに高さの設定ミス・・。尋常じゃない低さ・・。
さらに仕様規定のNGが多数・・・。

 工務店は開き直っていて、言った言わないの状態。そしてガレージの高さを補修して軽自動車が入るように補修工事をする気がゼロ・・。困ったものです。

そしてそ、その工務店の住宅が構造耐力上安全だと計算や補修案を出してくる「構造設計一級建築士」の存在・・。

そんなことのために構造計算の知識や技術を使うのかなと、ガッカリします。

双方を弁護するのは当然なのですが、駄目なこと、間違ったことは素直に認め、その中で最善策を探れないものかといつも思います。

ドラマのように、「裁判に勝った方が正義になるんだ!」という世界が本当に存在するのだといつもいつも思います。

*木造の場合、階数が2階建て以下、延床面積500㎡以下、最高高さ13m以下、最高軒高9m以下

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