2013年9月24日火曜日

地盤品質判定士 資格試験・・・

 9月22日(日)地盤品質判定士資格試験が行われました。
本年度新設された資格となります。

 地盤品質判定士とは、宅地造成業者、不動産業者、住宅メーカ等と住宅及び宅地取得者の間に立ち、地盤の評価(品質判定)に関わる調査・試験の立案、調査結果に基づく適切な評価と対策工の提案等を行う能力を有する技術者のことです。
 

 昨今の地震による液状化問題も地盤品質判定士資格制度新設の後押しをしていると思われます。

地盤と上部構造の関係を見ていると、上下の連携なく物事が進んでいるように感じます。
地盤品質判定士は、消費者を保護する第三者として、
地盤だけではなく上部構造の理解も重要です。

こんなことを考えつつ、受験申込みをしていたのですが・・・、
試験当日、行くことができなくなりました・・。

ハウスワランティ主催のワランティ塾で、
地盤品質判定士受験対策講座を行っておきながら、
結局受験できず・・。

来年、頑張ります!

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2013年9月12日木曜日

沈下修復工事について

沈下修復工事とは、地震、液状化、地盤の沈下等で建物が不同沈下した時に修復する工事のことです。
様々な工法があります。
①鋼管杭を支持層まで打ち込む「鋼管圧入工法」
②基礎下にコンクリートの耐圧版を設け耐圧版を足場に建物をジャッキアップさせる「耐圧版工法」
③基礎と土台を切り離し建物だけをジャッキアップさせる「土台あげ工法」
④基礎下部に薬液などを注入し薬液が固化することで建物を持ち上げる「薬液工法」
が主な工法です。

①の鋼管圧入工法は地盤の支持層が比較的深い場合に採用します。
②~④は地盤の支持層が比較的浅い場合に採用します。

ところが、現実はちょっと違います。
沈下修復の約75%が②~③で行われており、①は約25%程度です。
新築住宅では、柱状改良のように比較的支持層の深い地盤改良が大半で、表層改良は少ないと思います。
全く逆なのです。

理由は、①の鋼管圧入工法は作業手間が大きく高額のため、一時的に沈下を修復でき安価なる②~③が多く行われているのです。
根本的な沈下修復になっていないため、再沈下の可能性は残ります・・。

つぎに、設計と施工について。
沈下修復の設計は通常あまり行われていません。
地盤調査をして、沈下量を測定しどこにどこをジャッキアップするか決める、この程度ではないでしょうか。
本来行う設計とは、建物の柱位置にどれだけの軸力が作用しているか、基礎の剛性はどの程度かを確認し、安全で効率よくジャッキアップできるポイントを計算より導くことです。

この辺りが結構適当に行われています・・。

こんな解説を9月11日ワランティ塾 第3回講座で説明しました。
参加の地盤調査業者、地盤改良業者の方々は皆真剣に聞いていただいていました。

その他に、地盤補強工法の一種である「置換工法」について、液状化についての説明しました。
その内容は後日ブログにて紹介します。

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2013年9月6日金曜日

第1回スキルアップカリキュラム

9月4日に新潟地域型住宅協議会の第1回スキルアップカリキュラムを開催しました。
主な内容は、先日採択された地域型住宅ブランド化事業の結果報告と、当会のネイティブハウスの仕様説明、手続きの流れなど説明しました。

説明の前段では、木造住宅業界で進むべき方向性、地域型住宅ブランド化事業に取り組む意義など会員の方々にお伝えしました。

自動車を購入するときは、予算やデザインに加え家族構成、用途など様々な要望から大まかに、軽自動車にしようか、コンパクトカーにしようか、ハイブリッド車、高級車などと目星をつけてショールームに足を運びます。
さらに、省エネ性能は「燃費」が明確に表示されているし、安全性についても、その根拠が明確化されています。

ところが住宅はそうはいきません・・。
特に地域で活躍するべき工務店は、何が売りなのか、どんな会社なのか、うまく表現できていません。
「なんでもできます!」の姿勢が実は、何が得意なのかを見えなくしていると思うのです。
もっと独自性を出すことが大切なのです。ということをお伝えしました。

それと、独自性のベースには明確な性能の裏付けが必要です。
以前にブログで書きましたが、「デザインを売りにすると構造安全性は犠牲になることは仕方がない」という発言がありました。これは建築士として間違ています。
安全性や省エネ性能、劣化対策、耐久性などなど、最低限の性能が明確化されている上で各社の独自性を発揮することが大切なのです。

省エネ性能で例えるなら、「こんなすごい断熱材を使っています」とか、「北海道並みの断熱性能」だけではなく、もっと具体的に「この家の燃費は〇〇です」と言えるように。
構造安全性も、「丈夫なべた基礎」とか「柱は4寸角で骨太」ということではなく、「耐震性能3は建築基準法の1.5倍の耐震性能、具体的には震度〇では・・・」などと説明できることなのです。

この性能の明確化をするツールの一つとして長期優良住宅があります。
新潟地域型住宅協議会のネイティブハウスは特別な一商品ではなく、家づくりのベースです。
このベースとなるネイティブハウスには特典として、税制優遇・金利優遇・補助金まであります。

先ず1棟チャレンジしてみましょう!
こんな話をさせていただきました。

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2013年8月30日金曜日

日本建築学会大会in北海道

8月30日~9月1日まで北海道大学にて日本建築学会大会が開催されます。
今回は2本発します。

初日午前中に大学院で研究中の「小規模木質構造建築物の基礎形状による地盤判定」を発表します。
様々な方から質疑や意見がでることを期待しています。

最終日は弊社酒井君が「建物軸力算出設計と継手式鋼管杭による建物沈下修正工法」を発表します。

発表以外は発表を聞きまくります。
素晴らしい研究がたくさんあり、研究や実務のヒントになる貴重な三日間となります。

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2013年8月7日水曜日

地域型住宅ブランド化事業採択!

弊社が代表と事務局を務める「新潟地域型住宅協議会」が、平成25年度地域型住宅ブランド化事業にて無事採択されました。
一安心です・・。

ここからがスタートです。

今回の目標は、会員工務店の皆様に長期優良住宅を先ずは1棟建ててもらうことです。

四号特例廃止が叫ばれてから数年が経ちましたが、未だに廃止には至りません・・。
建築基準法の改正の難しさ、特例廃止による住宅着工戸数の激減による経済的ダメージなどなどが原因ではないかと思っています。
(そもそも、特例廃止で壁量計算・四分割法・N値計算ができずに困る設計者がいること自体大問題なのですが・・)

これを解決するのが「長期優良住宅」だと思います。

住宅の性能を明確化し、消費者に説明できる良質な住宅なのです。

いずれ、四号特例に甘えているうちに、長期優良住宅かそうでないか(性能の不明な四号建築物)で業界も線引きされると思います。

補助金が使える今のうちに、長期優良住宅にチャレンジしてみましょう!!

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2013年8月2日金曜日

お客様とのギャップ・・・

先日、ある工務店の方より相談がありました。
その工務店で住宅を建てたお客様から、自分の家の性能が知りたいと言われたとのこと・・。
特に構造安全性について。

耐震性能はどの程度なのか?
柱や梁などの軸組部材の寸法算定の根拠は?
地盤・基礎の安全性は??

この住宅は4号建築物なので、構造安全性については建築基準法の仕様規定を順守していることが最低条件です。
なので、壁量計算・四分割法・N値計算程度の簡易計算しか求められていません。

柱は横架材間垂直距離の規定、欠損、有効細長比程度、
横架材は中央付近の下側に耐力上支障のある欠損をさせない程度、
基礎については、告示1347号の寸法や配筋程度です。

だから、構造計算は不要だと胸を張っている建築士も多いようですが、
ちょっと違いますよね。
基準法は最低基準ですから・・。

話は戻りますが、
このお客様は構造計算書など構造安全性を証明したものを見せてほしいのです。
でも、この住宅、構造計算していません・・。
そこで工務店より弊社に相談が来たのです。

弊社としては、今からでも構造計算して安全性を確かめましょうと伝えました。
各所でNGが出る可能性はありますが・・。

ところが相談をしてきた工務店の方は、
「安全性を考えて大きな梁を使ったのに・・」とか、
「うちの大工は腕が良いんだけどな・・」とか、
「今までつくってきた住宅は地震で壊れたことないんだけどな」って感じです・・。
構造計算する必要性を全く感じていません。

ポイントはそこじゃないんです。
その大きな梁が荷重に対して安全なのか計算で証明してくださいと言っているのです。
大工さんの腕が良いことは大切ですが、構造安全性の証明にはなりません。
地震に対する安全性は経験だけではなく、壁量計算等で確認していますか?
とお客様は言っているのです・・。

これは特別な例ではありません。
多分、同じように思っている設計者はたくさんいると思いますよ。
住宅を建てるお客様は構造安全性にかなり関心を持っています。
構造安全性を確認しないで住宅を建てているとは夢にも思っていません。
このギャップ、早く埋まるようになるといいのですが・・。

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2013年7月23日火曜日

ワランティ塾2013 第2回講座

7月17日(水)、東京都内にて、ワランティ塾2013 第2回講座を開催しました。
今回のテーマは、「軸力算出による柱状改良設計」と「地盤品質判定士試験問題例と解説」です。

軸力算出による柱状改良設計は、木造住宅の柱直下地盤面の軸力を算出し、その軸力を考慮して柱状改良設計を行う手法です。
一般的な柱状改良設計は建物重量を概算値で算出、均等配置が基本です。
しかし、建物は2階建て部分と平屋部分があれば当然重量は違います。大空間と小さな空間でも重量は違います。これら重量バランスを考えた安全性の高い柱状改良設計を行い、この技術力を強みとすることを目的としています。


さらに、柱状改良設計と基礎設計はセットで行うことが基本です。ここもしっかりと説明させていただきました。
途中、演習も行いました。

後半は、今年新設される「地盤品質判定士」の試験問題例と解説を行いました。
過去問題が無い中、地盤品質判定士協議会HPにある問題例を解き、理解度を高めていもらえるよう図解入りの解説を作成しました。
地盤は奥が深く難しい・・。


このワランティ塾に参加の地盤業界の方々は本当に真剣に勉強をしています。
建築士ももっと、構造や地盤・基礎を勉強しないといけないと感じています・・。

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