9月4日に新潟地域型住宅協議会の第1回スキルアップカリキュラムを開催しました。
主な内容は、先日採択された地域型住宅ブランド化事業の結果報告と、当会のネイティブハウスの仕様説明、手続きの流れなど説明しました。
説明の前段では、木造住宅業界で進むべき方向性、地域型住宅ブランド化事業に取り組む意義など会員の方々にお伝えしました。
自動車を購入するときは、予算やデザインに加え家族構成、用途など様々な要望から大まかに、軽自動車にしようか、コンパクトカーにしようか、ハイブリッド車、高級車などと目星をつけてショールームに足を運びます。
さらに、省エネ性能は「燃費」が明確に表示されているし、安全性についても、その根拠が明確化されています。
ところが住宅はそうはいきません・・。
特に地域で活躍するべき工務店は、何が売りなのか、どんな会社なのか、うまく表現できていません。
「なんでもできます!」の姿勢が実は、何が得意なのかを見えなくしていると思うのです。
もっと独自性を出すことが大切なのです。ということをお伝えしました。
それと、独自性のベースには明確な性能の裏付けが必要です。
以前にブログで書きましたが、「デザインを売りにすると構造安全性は犠牲になることは仕方がない」という発言がありました。これは建築士として間違ています。
安全性や省エネ性能、劣化対策、耐久性などなど、最低限の性能が明確化されている上で各社の独自性を発揮することが大切なのです。
省エネ性能で例えるなら、「こんなすごい断熱材を使っています」とか、「北海道並みの断熱性能」だけではなく、もっと具体的に「この家の燃費は〇〇です」と言えるように。
構造安全性も、「丈夫なべた基礎」とか「柱は4寸角で骨太」ということではなく、「耐震性能3は建築基準法の1.5倍の耐震性能、具体的には震度〇では・・・」などと説明できることなのです。
この性能の明確化をするツールの一つとして長期優良住宅があります。
新潟地域型住宅協議会のネイティブハウスは特別な一商品ではなく、家づくりのベースです。
このベースとなるネイティブハウスには特典として、税制優遇・金利優遇・補助金まであります。
先ず1棟チャレンジしてみましょう!
こんな話をさせていただきました。
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