2017年5月29日月曜日

新耐震基準の木造住宅の耐震性能検証法

国交省より「新耐震基準の木造住宅の耐震性能検証法」が発表されました。
http://www.mlit.go.jp/report/press/house05_hh_000662.html

今までの耐震診断基準は「2012年改訂版木造住宅の耐震診断と補強設計」で、主に昭和56年6月の基準法改正前の物件を対象にしていました。

昭和56年6月に基準法が改正され、「新耐震基準」となり、木造住宅の耐震性能は向上したため、耐震診断上は新耐震基準の木造住宅は耐震性能があるものと考えられていました。
ところが熊本地震で新耐震基準の木造住宅が被害を受けている状況を鑑み、今回の検証法が策定されたようです。

簡単にまとめると、
①新耐震基準である昭和56年6月~平成12年5月までの木造住宅の耐震性能を検証する方法ができた
(平成12年6月以降の木造住宅は最新規準で耐震性能が高いと考えられている)
②今までの耐震診断基準よりも簡易的な方法としている
③検証方法その1「所有者等による検証」
 住宅所有者等(施主など)が簡易的な4項目のチェックによる耐震性能の有無を確認する
④耐震性能が不足となれば専門家による耐震診断を行う
⑤専門化による耐震診断は現場確認なしで図面や写真による一般診断法でOK
こんな感じです。

ある意味、新耐震基準の木造住宅用の耐震診断検証方法ができたということは画期的なことです。
手法は賛否あるでようが・・。

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