2016年1月14日木曜日

混沌とした地盤業界

木造住宅の構造計算を行う中で、地盤に着目して地盤業界に関わりを持ち始めて数年が経ちました。
地盤調査・地盤解析・判定・地盤補強設計施工・地盤保証などなど、
木造住宅の地盤関連事業は様々あります。

地盤調査は、スウェーデン式サウンディング試験(以下、SWS試験)が主流で、表面波探査が若干。
それぞれの調査方法の特徴、データから読み取れる情報からの地盤判定が設計者(上部構造を設計する建築士)には正確に伝わっていません。
そもそも設計者の勉強不足もありますが・・。

地盤解析・判定は、基準が曖昧で、各社ばらばら・・。
最も重要な要素となる上部構造の正確な重量と重量のばらつきの情報が全くないまま、「想定」の重量でざっくりと判定が行われています。
そもそも設計者が上部構造の重量を算出する必要があります・・・。

地盤補強については、地盤改良、杭、置換などなどあるはずなのに、すべてが「地盤改良」という呼び方に括られて、「地盤改良は鋼管杭にしました」などと意味不明な会話もちらほら。
地盤補強工法は本当に精度の高いものから、全く地盤補強効果がなく沈下を繰り返している工法まで市場に氾濫しています。
そしてここでも上部構造の重量と重量のばらつき、基礎との整合設計がないまま設計と施工が行われています。
そもそも整合設計は設計者の役割です。

そして全ての木部台詞となっている地盤保証。
地盤保証がつくから大丈夫!その言葉でなにもかのが担保されたかのような勘違いをしてしまい、
正確な設計など面倒なことに目をつぶる・・。

なんでこんな状況なの??
それは設計者が地盤に関与しなすぎることに大きな原因があると思います。
お任せっきりはいけません。
丸投げ状態でお任せしても地盤に関する「設計責任」は丸投げした設計者にあります。

こんな状況を打破するべく、㈱ソイルペディアを設立しました。

地盤の業務に設計者として関与し、全業務を精査!
当然、検査業務も行い、地盤の良く理解していない設計者に変わり、
設計者としてのお墨付きを出します。

いよいよ、㈱ソイルペディアは1月20日より本格始動をします!


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